2014年7月18日金曜日

金沢で創るNFCの未来








NFC Forumも協賛社として参加・支援中の、ITpro主催Androidアプリコンテスト「Android Application Award」、通称A3(エーキューブ)。今回のブログではA3の開発イベントと、8月に金沢で開催予定のNFC関連のハッカソン「Xperia Wearable Hackathon」ご紹介します。


数多くあるAndroidアプリコンテストの中でも、今年で6回目を数えるA3には毎回多くの作品応募があり、幾つものユニークなアプリが生まれました。なかでもNFCを活用した応募作品は2010-2011年の大会から登場する程、NFCとつながりが深いコンテストです。

全国の開発者にコンテスト参加を呼びかけ、開発の機会となるアイデアソン及びハッカソンを各地で開催していることも、もう一つのA3の特徴です。

昨年の第5回となるA3 2013では、NFC活用の新しいアイデア創出を支援すべく、2013年3月に金沢市の後援を得てアイデアソンを開催、「Net x Real “際” を超える」をテーマに参加者全員でNFCを活用する未来のソリューションについて、グループワークを通じてユニークなアイデアの創発にチャレンジしています。

アイデアソン等のグループワークによりアイデアの創造にチャレンジする時、参加者のイマジネーションを刺激し創発を促す「場」の選択や構成は重要なポイントです。昨年3月に開催された金沢のハッカソンでは、金沢市の協力によりアーティストの皆さんが通う金沢美術工芸大学のキャンパスが会場に選ばれ、普段のオフィスや会議室とは違う雰囲気に刺激を受けながら、参加者の皆さんのグループ・ディスカッションは大いに盛り上がりました。






それにしても、なぜ金沢なのでしょうか。
実は、加賀百万石の城下町として栄えた金沢は、深い歴史と工芸が盛んな観光地という顔の他に、ITを軸とするイノベーションへ果敢に挑戦する街という顔を持っています。






例えば金沢市は、IT・映像・デザインなどクリエイティブ産業に革新を起こすベンチャーの発掘・育成を支援する「クリエイティブ ベンチャーシティ 金沢推進事業 (CVCK)」を展開。セミナーやワークショップ等に、開発者・クリエイターなど毎回多数の市民の方が参加されています。

また、ITの力で市民により地域問題の解決に取り組むCode for Kanazawaの活動も有名で、開発成果の一つであるゴミ収集のサポート・アプリ「5374(ゴミナシ).jp」は日本各地に広がりつつあるなど、金沢はイノベーションに取り組む気風に溢れています。

この歴史深い金沢の美しい町家が立ち並ぶ主計町(かずえまち)の近くに、ベンチャーのインキュベーションに取り組む一般社団法人GEUDAのオフィスがあります。今年4月にオープンしたオフィスは1928年に建てられた古い洋館をリノベーションしたもので、歴史の深みを感じさせる空間は今、日々開発に取り組む若き起業家達の熱気に溢れています。

今年のA3 2014では、注目を集めるNFCやBLEなどを活用した新たなアプリの開発・応募を支援すべく、Xperia・SmartBand・SmartWatch2などのデバイスとNFC・BLEを駆使するハッカソン「Xperia Wearable Hackathon」をここ、アイデアを刺激する金沢のGEUDAで8月2日・3日の2日間の日程で開催予定です (参加申込はこちらから)。このハッカソンで開発されたアプリは、A3 2014の応募に直結される構成となっています。

NFCの未来を切り開く新しいアイデアを、この夏ぜひ金沢で形にしてみてください。