2014年8月10日日曜日

着想を広げるハッカソン




“Hack”と“Marathon”の二つの言葉から作られた “ハッカソン (Hackathon)”。

IT開発者の間ではすっかりお馴染みの、文字通り長時間連続してソフトウェア開発にチャレンジするイベントです。こう書くと、プログラマーだけが参加出来るイベントに思われがちですが、多くのイベントでは、そのテーマに興味・関心さえあれば、プログラマー以外の方の参加を歓迎しています。

NFC Forumも協賛するアンドロイド・アプリ・コンテストAndroid Application Award (A3) 2014でも、ウェアラブル・デバイスの訴求と、活用アイデアの探求を目的とした「Xperia Wearable Hackathon」を、去る8月2日・3日の二日間、金沢にあるインキュベーション拠点GEUDAで開催。のべ20人以上の参加者の方々が、古い洋館をリノベーションしたGEUDAの素敵な空間でアイデア創りとアプリ開発にチャレンジされました。



こうしたハッカソンに参加して感じることは、一つの空間に開発者が集合しアイデアを練ると、それまで思いつかなかった様な発想が膨らんだり、思わぬ解決方法を閃いたりすることです。

どうしても一人だけで考え続けていると、視点が固定されてしまったり視野が狭くなり、発想から柔軟性が無くなってしまうことが多々あります。また、前例のない問題の解決方法や、未知の技術の活用方法など、単純に積み上げベースで思考しても解答が得られない様なテーマは、いくら一人で考えても堂々巡りになりがちです。

ところが、同じテーマについて考える人同士が一箇所に集まると、自分とは異なる視点やアイデアに触れ、互いの考え交差させたり組み合わせたりすることが出来ます。そうした自分の着想の枠を超える創造を体験することで、発想の幅が何倍にも広がり、驚く様なアイデアが生まれるのです。





今回のハッカソンでも驚く様なアイデアが次々と飛出し、会場は大いに盛り上がりました。それに刺激されて他のアイデアも進化、短期間で実に面白いアプリが開発され、改めて発想の幅を広げるハッカソンの力を体感することが出来たイベントでした。
(今回のハッカソンで開発されたアプリ作品はA3 2014へ応募登録されていますので、ぜひ9月末の表彰式をお楽しみに!)


ウェアラブル・デバイスやNFC活用をテーマに掲げるA3 2014では、この金沢でのハッカソンに引き続き、8月23日に福井県鯖江市で「禅ハッカソン in 鯖江」(Code for Sabaeとの共催)を開催する他、8月25日(月曜)夜には、ウェアラブル・デバイスをテーマとしてアイデア創りにチャレンジする「Wearable Devices Night in Sapporo powered by Xperia」を札幌市で開催します。

禅ハッカソン in 鯖江
Wearable Devices Night in Sapporo powered by Xperia 


ぜひこの夏、皆さんもこのハッカソン・アイデアソンに参加して、自分のアイデアをぐんと広げる体験をしてみませんか? NFC Forumでは、この体験からウェアラブル・デバイス、そしてNFCの未来を創るアプリやアイデアが生まれることを期待しています!